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東京湾景


オシャレ系の軽い恋愛小説かと思ったのに。なにこれ、凄くよかった。びっくりした。スタイリッシュな雰囲気に、文学をミックスした感じ。

東京湾を挟んで、品川埠頭で働く亮介とお台場で働く美緒。携帯サイトで知り合ったふたりは、心のどこかで終ることを意識して体の関係を持っていくという話で、淡々と冷めた目線で描かれています。

話の内容は興味がなく、おもしろかったとも感動したとも思わなかった。確かによかったのに、なにがよかったのか分からない。でも、これ、いいです。

2009年4月18日

沼地のある森を抜けて


作品の予備知識があったので、ぬか床SFとして読み始めた。これ、普通やらないでしょ失敗でしょってことをやってるから、珍妙なおもしろさがあるのかもしれないですね。先祖伝来の「ぬか床」からおかしな人たち沸いてくるという日常のナンセンスSFから、何故かトンデモ進化論へ物語は進んでいきます。

壮大なトンデモ進化論は、大好きです。くわえて、まさかのロマンティック。この作品は、狙ったわけじゃなくて、いろいろ失敗してるのかもとも思いますが、感動して笑った。

2009年4月13日

川は静かに流れ


「その川は、思い出せるかぎりもっとも古い記憶だ。」 この冒頭で、期待感が高まった。いい文章の雰囲気。なのになのに中身は…!。ベストセラー小説を作るために書かれた作品、のようでした。家族をめぐる物語、ミステリだそうですが、犯人の仕立てをみても、うわっつらな感じで。主人公の恋愛沙汰も、ただ濡れ場を入れたかっただけですか。

2009年4月11日

クラリネット症候群


旧作と書き下ろしの表題を含む中編2作。『イニシエーション・ラブ』を読んだとき、はっきり作者のミステリ感は好きじゃない、と思ったんですが、なんだかムカつくのが楽しくて読み続けてる作家さんです。嫌いなんだけど気になる作家さんなのです。

『マリオネット症候群』は、憑依もののバカミステリ。女子高生の”私”は、ふと目を覚ますと、何者かに憑依されていた。自分の体を乗っとっているのはどうやら憧れの先輩で、先輩は誰かに殺されていた、という話。バカバカしさに呆れながらも楽しみました。

『クラリネット症候群』は、ドレミの音が聞こえなくなった主人公に合わせて、会話から言葉が抜かれていて、話がよく分からなかったし、読むのがしんどかった。小手先の技巧よりも、バカの方が楽しいですね。

2009年4月5日

真理 MARI


いや~なホラーでした。女の霊は怖い怖い。勘違いでとりつかれるなんて、主人公が可哀想すぎでした。ノイローゼなのか霊現象なのか、わからないような展開で、主人公がしっかりした普通の人だっただけに、薄気味悪かった。髪の長い女の顔のゴキ。これは、うぇ~。

2009年3月18日