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なぎさ昇天
- なぎさ昇天
- 重松 清 (著)
- 小学館 (2009/2/6)
なぎさシリーズ最終章。これまで男を過去に戻し、死んだはずの女たちを救ってきた伝説の娼婦なぎさ。最後に語られるのは、なぎさ自身の過去です。小学館のあおりじゃないけど、こういう官能小説ははじめて読みました。
今回は物語展開ではなく、断片的に二人の”なぎさ”が描かれています。”なぎさ”個人の話というよりも、もっと大きな象徴みたいなものなのだと思います。いい最終章でした。
この作品は官能小説なので、性描写は多いです。でも、ただの描写です(自分的には)。性行為を通した男と女の哀しさとか救いとか、そういうことを描いてる作品だと思います。
ちなみに、ソフトカバーの最終章の題名は『きみが最後に出会ったひとは』。こっちの方が絶対いい。
王と最後の魔術師 上
- 王と最後の魔術師 上
- エレン・カシュナー (著), デリア・シャーマン (著)
- 早川書房 (2008/6/24)
『剣の輪舞』の姉妹篇、だそうです。独立した作品とのことで、前作は読んでませんでした。作者の作品は始めてだからかもしれないけど、ちょっとなじめなかったです。
歴史学を研究する学者さんや学生たちが、古代の王国を調べていくうちに、現実と歴史がシンクロして幻想的な雰囲気に――という感じを狙ってたんだろうなあ、とは思うのですが。男色描写過多なのは、作者の趣味なのでしょうか。
オブ・ザ・ベースボール
- オブ・ザ・ベースボール
- 円城 塔(著)
- 文藝春秋 (2008/02)
いろいろ噂を聞いていたので、自分には絶対にあわない小説だとは思っていました。でも、どんな作品なのか知りたかったので。…子供のころ『ライ麦畑でつかまえて』を読んで、とてもとても感動しました。だけど、たぶん、この作者は感情論で小説を読むことを否定してるんだろうと思います。
ラスト・スマイル―なぎさの媚薬〈7〉
- ラスト・スマイル―なぎさの媚薬〈7〉
- 重松 清(著)
- 小学館 (2008/12/5)
パターンを繰り返すシリーズではなかった。次回クライマックスっぽいです。哀しい伝説の娼婦、なぎさの正体に迫るという最終回になりそう。まさかホラーかミステリ的なオチがくる(かも?)とは思わなかった。でも、だんだん話がコアになってきたので、いいところでシリーズを締めてくれるのは、さすがだと思います。




