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プロバビリティ・ムーン
- プロバビリティ・ムーン
- ナンシー・クレス (著)
- 早川書房 (2008/11/7)
ハードSF三部作の一作目。早川が濃いイラストをやめてくれて、うれしい。一作目の内容は、異星人との交流が中心です。お花に囲まれた平和な惑星”ワールド”、そこで暮らす地球人似の”共有現実”という能力を持つ異星人。なにやら牧歌的な雰囲気で、まったり読んでました。
でも、最後の方の宇宙戦争で、ついていけなくなった。他の人のレビューを見てみたのですが、どうも量子論っぽいんですね。観測していないことにすればビームも宇宙船に当たらず通りぬけるなんて、すごい違和感。続きは読みますが、これはきついかも。
さよならピアノソナタ〈4〉
- さよならピアノソナタ〈4〉
- 杉井 光 (著)
- アスキー・メディアワークス(2008/12/5)
近頃、作者の作品が気になって読みまくってました。『さよならピアノソナタ〈4〉』(シリーズ完結)と『ばけらの!2』と『神様のメモ帳〈3〉』をたて続けに読み、あとは『さくらファミリア!』を読めば作品コンプリートになります。でも、さすがに”ドタバタ借金ラブコメディ☆”は読む気にならず。てか、いつのまにこんなに出版してたんですかね…。
アリの穴で読んでいた時から作者には器用貧乏な人(けど物書く姿勢はりっぱ)という印象を持ってまして、ラノベでデビューしてもそのうち一般に移りそうだから急いで読むこともないと思っていました。でも、この人、楽しそうにラノベ作家してるので、読まなきゃいけない気になってきた。
青春、ラブコメ、ネタ本、ファンタジーとかいろいろな作品を書いていて、それぞれの作品で文章の系統をかえてきてます。でも自分の目には、だいたいが宮本輝系のハートフル人情ドラマに見えるんですよね。図太く繊細なって感じで。不思議です。
さよならピアノソナタ〈3〉
- さよならピアノソナタ〈3〉
- 杉井 光 (著)
- アスキー・メディアワークス (2008/8/10)
二・三巻を読みました。文章が気持ちよかった。話は一巻の蛇足のようなものだし、ラブコメ要素もあまり興味なく。それでも時間をかけてじっくり読んだのは、やっぱり文章が好きだからです。恥ずかしいくらいのストレートな文章を、臆面もなく書いている感じで、それがぜんぜん悪くない。
あと、”音楽”について語っていることが、”小説”について話しているようにも見えました。並んでいる棚の違いで好悪を決めること、とか、評論家についてのこと、など。
エッジ 上
- エッジ 上
- 鈴木 光司 (著)
- 角川グループパブリッシング (2008/12/19)
帯の「超野心的ホラー小説最終形!」は、大失敗だったんじゃないでしょうか。まったく作品の内容と違うし、『リング』のようなホラーを期待していた人は怒りそう。
神隠し的な失踪事件から始まり、無理数πの値の変化、科学法則の崩壊。それは、未曾有の大災害の前哨だった…、という大きな物語。宇宙規模のどでかい災害を、物理学や数学的観点から、わかりやすく説明しています。作者独自の理論なのでしょうが、この辺りはおもしろく読みました。
でも、SFで進むなら最後までSFであって欲しかったし、エンタメとしては物足りないストーリー、で、ちょっと中途半端な感じがもったいないです。




